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<製造性解析システム>を使いこなして高品質パーツを成形する

徹底活用し、開発時間を大幅短縮!

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品質保証は、一般的に加工時に行う検査およびコントロールと生産後に行う寸法確認を組み合わせたものであると考えられていますが、高品質の射出成形パーツを製作するには、製造性を意識してパーツの設計をすることがまず大事です。当社が射出成形の見積りとともに製造性解析を提供しているのはそのためです。製造プロセスの早い段階で製造性解析(DFM)の結果を確認することで、再設計にかかるコストを削減し、開発時間を短縮するとともに、勘に頼った射出成形プロセスから脱却することができます。

当社の見積りシステムは、3D CADモデルを分析し、問題が生じる可能性のある形状や成形が困難な形状を特定します。注文を確定する前に、設計変更が必要かどうかを確認したり、成形性を改善するための提案を参考にしたりするほか、その他の役に立つ情報を見て完成品がどのように成形されるかを確認したりできます。

DFMの結果は、「要設計変更」、「注意点(成形可)」、「その他の情報」の3つのカテゴリに分かれています。通常、注意点(成形可)には次の情報が含まれています。

ProtoQuoteの3Dビューアーでは、抜き勾配を大きくする必要がある場合、該当する面がハイライト表示されます。

アンダーカット:当社のプロセスではスピードを重視しているため、従来の大量生産型の企業がアンダーカットのあるパーツの成形に使用しているような、折りたたみ式コアや傾斜コアは使用していません。その代わりにさまざまな置き駒やスライドを使用して、アンダーカットのある形状を成形できます。見積りの「要設計変更」セクションにアンダーカットがある場合、スライド形状部の制限については、こちら「アンダーカット形状に対応するスライド構造」でご紹介しています。ご確認ください。

抜き勾配:十分な抜き勾配を設けることで、パーツを確実に取り出せるようになります。また、抜き勾配は金型の寿命にも影響します。抜き勾配の一般的なガイドラインとしては、可能であれば垂直面に対して0.5度必要ですが、2度以上付けることを推奨しています。抜き勾配がなくてもパーツの成形を承りますが、その場合、離型時に擦り傷が生じるおそれがあります。ビーズブラスト仕上げなど、加工法によっては、より大きな抜き勾配が必要になるのでご注意ください。たとえば、T1仕上げの場合は3度、T2仕上げの場合は5度必要です。

文字:当社の設計解析では、加工ツールセットで製作できない文字にフラグを設定します。経験則として、突起した文字を使用し、20ポイント以上、太字のゴシック体フォントを選択することを推奨いたします。

上記赤枠内の歯車アイコンをクリックすると、設計図を視点選択アイコン表示に切り替えらえます。

「その他の情報」タブ

「その他の情報」タブには、角R、カスタム表面仕上げ、アンダーカット用インサートに関する重要な情報が表示されます。

R:角Rのサイズは、切削に使用するツールの種類によって異なります。このタブでは、角Rが付く箇所が指定された色で表示されます。元の設計から少し変わっている可能性があるため、注文を確定する前に、角Rを確認することが重要です。また、完全には製作できない形状がないか確認してください。そのような形状は濃い赤色で強調表示されています。

入れ子:「その他の情報」セクションには、置き駒、入れ子を使用することで成形可能な形状も表示されます。これらは小さな山形模様でハイライト表示されます。コストが心配な場合は、スライドや置き駒を使用しなくても製作できるように、形状設計の見直しを検討するとよいでしょう。

3D ビューアーに関するその他のヒント

製造性解析で特定された形状が見にくい場合は、アドバイスや変更が必要な箇所を選択し、透過度のスライダーを右端までドラッグしてください。すると、製造性解析で特定された形状を除き、設計の残りの部分が非表示になります。また、歯車アイコンをクリックすると、設計図を視点選択アイコン表示にすばやく切り替えたり、メートル法とインチ法を切り替えたりできます。

また、金型の抜き方向も注意すべき重要な要素です。3D CADビューアーの左下隅を見ると、赤、緑、青の線があります。青の矢印は、金型の抜き方向を表しています。緑と赤の線は、スライドの方向を示しています。パーツの青色の部分は金型の可動側を、緑色の部分は固定側を表しています。

見積りも解析も無料で何度でも利用できますので、3D CADモデルをお持ちでしたら、是非こちらよりアップロードしてお試しください。

本件に限らず、ご質問やご不明な点につきまして、下記までお気軽にお問い合わせください。

電話: 0120-2610-25

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ご参考:
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技術資料(ホワイトペーパー):
plastic injection-molded part

図解 樹脂部品設計 Vol 1

樹脂射出成形を考慮した樹脂設計について図解しました。射出成形の仕組みから推奨肉厚、肉厚、表面仕上げ、公差、キャビ・コア、樹脂の選定など樹脂製品の設計にお役立てください。

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図解 樹脂部品設計 Vol 2

凹凸形状や穴形状、直線や曲線などさまざまなフィーチャを備えた樹脂パーツの設計に関するアドバイスをまとめました。 スライド、テーパ合わせ、置き駒、無理抜きなどに関する解説もお役立てください。