表面仕上げ

射出成形パーツを設計する際は、表面仕上げ、成形性がコストや納期に影響することを意識することが重要です。

図1.のリストでは、短納期射出成形でご利用いただける標準の表面仕上げです。価格の安い順に列挙しています。

図1.標準仕上げリスト

価格が
高く
なる
 
PM-F0: 低コスト仕上げ(切削したままの面、無処理)
PM-F1: 内装品レベル仕上げ(大部分のツールマークを除去する)
SPI-C1: 外観部品として必要な仕上げレベル(ツールマークを除去し、
600番のグリッドストーン処理、表面粗さRa = 0.25 - 0.30)
PM-T1: 標準<細目>のシボ加工(SPI-C1仕上げの上に微細粒のビーズ ブラストによる処理)
PM-T2: 粗目のシボ加工(SPI-C1仕上げの上に中程度のビーズ ブラストによる処理)
SPI-B1: 外装品上級レベル仕上げ(SPI-C1に600番のグリットペーパ処理を付加、
表面粗さRa = 0.13 - 0.18 )
SPI-A2: 鏡面仕上げ (レンズや光沢面が必要な外装品用途向け最上級仕上げ。
表面粗さRa = 0.03 - 0.05 )

表中の”PM"は、Protomold 短納期射出成形に適応する独自の表面仕上げです。SPI は The Society of the Plastic Industry の略で、業界標準の仕上げです。

図2の写真は、各仕上げ例です。
「デザイン キューブ」にも表面処理の例がありますので、合わせてご覧ください。まだ「デザインキューブ」を入手されていない場合は、こちらからお申込みいただけます。

図2.表面仕上げの例

表面仕上げは、樹脂の種類、金型の形状や抜き勾配の大きさによって制限がある場合があります。

  • 樹脂の種類: 樹脂によっては離型性が悪く、金型の表面仕上げを上げないと、成形品が金型に貼り付いてしまい、成形が困難になる場合があります。
    該当の樹脂での成形をご希望の際は、リストに表示しました必要な表面仕上げ以上をご選択いただけますようお願いいたします。
    対象の樹脂、必要な表面仕上げのリストはこちら

  • 金型の磨き: 金型の磨きは手作業で行うため、金型上で狭く深い溝形状やコーナーRが小さい形状部などは、SPI-A2(鏡面)やSPI-B1など上級レベルの仕上げが困難になる場合があります。
    またSPI-A2(鏡面)は磨き作業に時間がかかるため、範囲が広い場合は、プレミア短納期サービスをご選択をいただけない場合があります。

  • シボ加工: 金型をビーズブラストするシボ加工では、金型上で狭く深い溝形状などビーズが奥まで届かず、シボがかからない場合があります。また抜き勾配が小さい面にシボ加工すると、パーツが離型する際に引っかき傷が付いてしまうことがあります。これを防ぐには �PM-T1で3°以上、PM-T2で5°以上の抜き勾配を設けることを推奨します。
    十分な抜き勾配が設けられているかどうかは、ProtoQuote見積り画面の注意点(成形可):シボの項目にて色分けで表示しております。