プラスチック(樹脂)製品試作の流れと試作時の参考価格を紹介

プラスチック(樹脂)製品試作の流れと試作時の参考価格を紹介

ホーム > 技術情報一覧 > 月刊Design Tips >プラスチック(樹脂)製品試作の流れと試作時の参考価格を紹介

 

※本シリーズは設計者の皆さまの学習にお役立ていただくために、一般的な製造手法のノウハウについてご紹介します。記事内でご紹介する内容はプロトラブズにて未展開のものも含まれます。

 


≪目次≫

1.プラスチック(樹脂)製品の試作の流れ

(1)問い合わせ

(2)打ち合わせ・用途明確化

(3)試作内容の提案・決定

(4)発注

(5)試作品製作

(6)検査・納品

2.参考価格


プラスチック(樹脂)製品の試作を行う場合、その流れを把握することが重要です。流れを把握することで、対応事項とタイミングが明確になり、必要な時期に必要な試作品を作ることが可能になります。この記事では、プラスチック(樹脂)製品の試作の流れや参考価格について解説します。

 

1.プラスチック(樹脂)製品の試作の流れ

デザインの確認や展示会用のサンプル、耐久テストなどプラスチック(樹脂)製品の試作品は、さまざまなシーンで必要とされています。特に少量だけ作る場合や自社で加工設備を持っていない場合には、試作を外注することが多いです。

実際に試作を行う場合には、次のような流れで試作が行われます。

 

 

(1)問い合わせ

始めに、試作を依頼したい企業のサイトにある問い合わせフォームから、作りたい試作品の大まかな概要と試作品の製作予定数量を連絡します。ここである程度イメージを伝えておくことで、その後の打ち合わせがスムーズに進むでしょう。

問い合わせフォームはデータを添付できない場合があるため、試作品の情報を電子データで準備している場合には、メールアドレスなどを確認し、連絡をする方がいいでしょう。

 

(2)打ち合わせ・用途明確化

問い合わせを実施した後は、必要に応じて打ち合わせを行い、試作品の用途や形状、デザイン、コストなどについて明確化していきます。この3D図面データなどをやり取りする場合には、守秘義務契約を締結する場合もあります。

また、これらの情報を元に納期や費用の簡易見積りを行います。

 

(3)試作内容の提案・決定

打ち合わせの結果を元に、デザインや工法、材料など試作内容の具体的な提案を試作を請け負う企業が実施します。ここで提案する内容は、打ち合わせ時点で依頼企業がどのような指定を行っているか次第で変わってきます。

既に工法や3Dデータなど試作するもののデザイン、材料などが完成している場合にはすぐに決定できますが、試作企業で検討を行う場合には、1~2週間程度かかるのが一般的です。

また、既に依頼したい仕様が明確になっている場合には本工程は不要になり、問い合わせ後速やかに発注を行うことになります。

 

(4)発注

試作内容が決定したら、発注を行います。試作を請け負う企業によっては、具体的な試作内容の検討や提案を行う前に発注が必要になる場合があるため、新規の企業と取引をする場合には発注タイミングに関して、注意が必要です。

 

(5)試作品製作

発注が行われると、事前に調整した内容で試作が行われます。プラスチック(樹脂)製品の試作では金型を用いる工法と、3Dプリンターや切削加工などで加工する方法があります。

金型を用いた製作の場合には、ある程度数量が多い場合にトータルコストと納期を低減でき、量産品に近い試作品を準備できる可能性があります。一方で3Dプリンターや切削加工は少量の試作品や小ロット生産に向いており、比較的短納期での対応が可能です。

 

(6)検査・納品

試作品が完成した後は、さまざまな検査が行われ納品されます。同一製品の試作を後日行う可能性がある場合には、データや合意内容を保存しておいてもらうことで、次回依頼時にスムーズに試作を行うことが可能です。

 

ここまでで紹介した通り、プラスチック(樹脂)製品の試作はこのような流れで行われます。依頼時にどの程度試作品の仕様が決まっているかで、その後の調整項目や進め方、納期が異なる場合があります。仕様が完成している状態であれば、1日で試作品の納品がされる場合もあるでしょう。

 

 

2.参考価格

プロトラブズでは参考価格として、射出成形での金型費が130,000円から、切削加工でのパーツ単価が8,500円から対応しています。具体的な価格は試作品のデザインや用いる材料、数量、納期などによって変わってくるため、相談前に明確な金額を掲示することは困難です。

形状や材料、工法を変更して金額の概要を知りたい場合には、webサイトから切削加工及び射出成形の見積り例を計算できるため、ぜひご活用ください。また、既にデザインや材料、個数が決まっている場合には、3Dデータによる見積り依頼が便利です。3Dデータと連絡先のメールアドレスを専用のフォームに登録することで、対応可能です。

参考価格が明確にならない場合には、できる限り試作品の仕様を明確にした上で、見積り依頼や問い合わせフォームからご相談いただくのがおすすめです。悩んでいる部分も相談しながらの対応ができるため、スムーズに進められるでしょう。

 

 

まとめ

プラスチック(樹脂)製品の試作を行う際の流れについて紹介しました。試作を行う際には、ある程度自社で試作したい内容を検討した上で、早めに問い合わせを行うことが重要です。

相談時点でどの程度仕様が明確になっているかによって、その後の打ち合わせや試作のスケジュールが変わってきますので、時間に余裕がない場合には3Dデータで指示ができるように準備しておくといいでしょう。

また、価格については試作品のデザインや加工法、数量などによって大きく変わってきます。調査しても明確にならない場合が多いので、試作品の概要が明確になったら早めに相談することをおすすめします。