Design Tip

射出成形するパーツの文字にも細心の配慮

樹脂製品の設計もさまざまな知識が必要で、「知ってて良かった!」ということが良くあります。プロトラブズでは樹脂製品の設計をできる限りスムーズに進めていただく一助になればと考え、毎月のDesign Tipsを作成してまいりました。おかげさまで読者数もだいぶ増えており、52 本目となる今号ではおさらいも兼ねて2010年7月の記事を再度お送りすることにしました。ご参考になりましたら、幸いです。

写真 1: パーツ上のOff/On表記

パーツに文字入れをする理由はさまざまです。組立説明、部品番号、法律で定められた警告文、ロゴなどがあげられます(図1)。いずれにしても、文字はパーツ上で一番小さなフィーチャなので、設計者も細心の注意を払う必要があることには間違いありません。

まず、プラスチックパーツの文字は、彫り込むよりも突起させる(つまり、金型自体に文字を彫り込む)ほうが望ましいことを意識してください。パーツ上に突起した文字は読みやすく、金型に文字を彫り込むので、磨きも容易です。反対に、金型上に文字を突起させると、きれいな表面に仕上げることが困難になります。

図2: 「O」が小さすぎて切削できません

文字の肉厚が均一であることも重要なポイントです。ゴシック体(サンセリフ系)のフォント、たとえばCentury Gothic Boldは理想的なフォントです。Arial や Verdanaも頻繁に使用されるゴシック体のフォントです。成形が上手くいかないのはセリフ系のフォントで、文字を形成する線が均一でなく、「ひげ飾り」と呼ばれる装飾が文字のストロークの端にあるため、金型を削る時点で問題が出てきます。ほとんどの 3D CAD プログラムでは標準の Windows フォントを指定できますが、装飾的な文字は避けるのが無難です。

文字のサイズにも注意します(図2)。文字はパーツの表面からわずかに突起していれば(0.5mm程度)十分ですが、薄いリブと同じルールが適応されます。文字の肉厚を細かに計測する必要はありません。フォントサイズは20 ポイント以上、スタイルは太字を選択すればほとんどの場合は切削できます(図 3)。弊社では、より小さいサイズのフォントも切削できる場合があります。小さい文字が必要な場合は、まずはその3D CADデータをアップロードしていただければ、解析結果をお送りします。

図3:「L」はフォントが大きいので、切削工具が入るスペースがあります。

最後に、文字をリブなどの高さのあるフィーチャの上に配置する場合は、より大きなフォント サイズを使用しなければならないこともあります。

まとめると、文字を配置する場合、以下を考慮してパーツを設計するようにします。

  • 突起した文字を使用
  • 20 ポイント以上、太字のゴシック体フォントを使用
  • 高さのあるフィーチャの上に文字を配置することは避ける

文字を正しく設計したかどうか確認したい場合、3D CAD モデルをアップロードして、無料の解析をご依頼ください。平均3時間で、ビジュアルに設計上の課題や成形性も表示する対話式の解析結果を含むお見積りをお返しします。解析は何度ご利用いただいても無料です。遠慮なくご利用ください。

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